Profile
東京大学工学部システム創成学科 修了。学生時代から、エンジニアインターンを経験するなどプロダクト開発に従事。2025年、エムスリーに新卒入社。医療現場DX「デジスマ」のプロダクトマネージャー(以下PdM)として事業を大きく推進。
エムスリーには、新卒で入社したメンバーでも早い段階から大きな仕事を任される文化があります。実装だけを担当するのではなく、ユーザーや事業の課題に向き合いながら、何を作るべきか、どう進めるべきかを自ら考え、提案し、プロダクトを前に進めていくことが求められます。責任も伴いますが、その分得られる経験の幅は広く、多くのエンジニアやPdMが想像以上のスピードで成長していきます。
2025年に新卒でエムスリーに入社した杉本は、現在、医療現場のDXを推進する「デジスマ」のPdMを務めています。東京大学工学部で学び、オーストラリア留学やエンジニアインターンを経験する中で関心を持つようになったのは、技術そのものではなく、技術がどのように使われ、どんな価値を生み出すのかという問いでした。その問いを追い続けた先で出会ったのが、PdMという仕事です。
新卒でPdMとして挑戦できる環境に惹かれてエムスリーを選んだ杉本ですが、入社後は医療機関の受付のKPI改善に取り組む一方で、自身の役割について悩み続けていました。経験豊富なメンバーとどう向き合い、チームとしてより良い意思決定を生み出していくのか。試行錯誤の末にたどり着いた、自分なりのリーダーシップの形について話を聞きました。
ものづくりよりも「どう使われるか」。学生時代に見えた自分の興味
学生時代に取り組んでいたことについて教えてください
東京大学工学部システム創成学科に進学したのですが、大学に入る前はどちらかというとハードウェアに興味がありました。大学一年生のときには車をつくるサークルに入り、ものづくりをしながら工学の知識を活かすことに魅力を感じていました。
ただ、活動を続ける中で、自分の関心が少し違う方向にあることに気づきました。サークルのメンバーは車を作ること自体に強い情熱を持っていましたが、自分はその車が最終的に誰に使われるのか、どんな価値を生むのかといったことの方が気になっていたんです。ものづくりそのものよりも、その先にある価値に興味がある。そのことに学生時代の早い段階で気づけたのは大きかったと思います。
そこからどのように興味が変化していったのでしょうか
徐々に技術そのものを極めることよりも、それをどう社会の中で活かし、どう価値につなげるのかに関心が向くようになりました。大学時代にはオーストラリアへ交換留学し、現地ではエンジニアリングとは直接関係のないビジネス系のインターンシップも経験しました。もともと日本市場だけで完結するキャリアにはあまり興味がなく、一度は海外を見ておきたいという気持ちがあったんです。
国内ではエンジニアのインターンにも参加していました。開発の現場に入り、コードを書きながらプロダクトづくりに関わる経験は非常に面白かったですが、そこで特に興味を持っていたのは実装そのものではありませんでした。なぜその機能を作るのか、誰のどんな課題を解決するのか、その機能によって事業はどう変わるのか。気づけばそうしたことばかり考えていました。今のPdMという仕事に興味を持つ原点も、学生時代のこうした経験にあったのだと思います。

たまたまの出会いから見えたPdMという選択
PdMを目指したきっかけを教えてください
正直に言うと、最初からPdMを目指していたわけではありませんでした。大学時代はエンジニアのインターンにも参加し、受託開発の案件に携わる機会がありました。その中で印象に残っているのが、依頼されたものを形にすることと、本当にユーザーの課題を解決することは必ずしも同じではないと感じたことです。依頼されたものを作ることはできても、それが実際にどのように使われるのか、本当に価値につながるのかまでは見えないこともありました。
その経験を通じて、自分はエンジニアとして技術を突き詰めたいわけではなく、「何を作るべきなのか」「それをどう事業につなげるのか」を考えることに強く興味を持っているのだと気づきました。
その当時はまだ、その仕事に名前があることすら知りませんでした。PdMという職種を知ったのは就職活動中の相談がきっかけです。プロダクトやビジネスには興味がある一方で、エンジニアとして技術を極めたいわけではない。むしろ人と関わりながらステークホルダーと調整したり、物事の方向性を考えたりすることの方が面白い。そんな話をしていたところ、「それならプロダクトマネージャーかもしれないね」と教えてもらいました。実はその方がエムスリー出身だったんです。その一言で、自分がやりたいことと仕事が初めて結びついた感覚がありました。
就職活動ではどのような軸で会社を選んでいたのでしょうか
当時の軸はシンプルで、「事業に関わりたい」というものでした。コンサルティング業界と金融業界は比較的早い段階で選択肢から外していました。コンサルティングについては、一つの事業に長く向き合うよりも、プロジェクトごとにテーマが変わる働き方のイメージが強く、自分がやりたいこととは少し違うと感じていました。金融についても、投資する側より、自分で価値を生み出し、事業を成長させる側に興味がありました。
自然と事業会社を中心に見るようになり、実際に複数の企業から内定もいただきました。しかし、自分が惹かれていたのは、特定の領域を深く極めることよりも、事業全体を見ながら価値を生み出す仕事です。ある施策が他の領域にどう影響するのか、事業全体がどう変わっていくのか。そうしたことを考えながら働ける環境を探していました。
事業会社で価値をつくる。エムスリーを選んだ理由
最終的にエムスリーを選んだ理由を教えてください
エムスリーはビジネス職向けの2days・3daysインターンが有名で、そこに参加したのがきっかけです。応募した時点では特別強い志望動機があったわけではありませんでした。しかし実際に参加してみると、社員の方々のレベルの高さに驚きました。物事の捉え方や議論の進め方が非常にシャープで、「優秀な人が多い会社だな」という印象を持ったんです。
インターンでの評価をきっかけに選考が進む中で、自分の中でも「事業やプロダクトの価値づくりに関わりたい」という思いが明確になっていきました。そうした仕事に深く関われる環境として、エムスリーへの関心も徐々に高まっていったと思います。
さらに調べる中で惹かれたのが、医療という領域で高い成長を続けている点でした。父が医師だったこともあり、以前から医療業界や社会保障には関心がありました。その領域でここまで成長している企業があることを知り、大きな可能性を感じました。
新卒でPdMとして挑戦できる環境にも魅力を感じたのでしょうか
それは非常に大きかったです。当時からPdMという仕事に興味を持っていましたが、多くの会社では新卒でPdMを希望しても、まずはエンジニアや営業、カスタマーサクセスなど別の職種を経験してからというケースが一般的でした。自分自身も、それが当たり前だと思っていました。
ところがエムスリーでは違いました。最終面接でPdMに興味があることを伝えたところ、その場で役員・CPOの山崎さんとの面談を設定していただいたんです。
話をする中で感じたのは「経験がないから難しい」「新卒だからまだ早い」という発想ではなく、「挑戦したいなら任せてみよう」という考え方でした。新卒でPdMに挑戦できることはもちろんですが、その挑戦を本気で後押ししてくれる文化があることに大きな魅力を感じました。
入社前と入社後でギャップはありましたか
入社前は少し不安もありました。少数精鋭の組織のイメージとして「ドライ」「冷たい」といった印象があり、成果主義でかなり厳しい環境なのではないかと思っていたんです。
実際に入社してみると、その印象はすぐに変わりました。ビジネス職の新卒同期ともよく話すのですが、みんな口を揃えて「仕事は大変だけど、人は優しい」と言います。特に直属の上司である泉さんにはほぼ毎日1on1を実施していただき、業務だけでなくキャリアや悩みにも丁寧に向き合っていただきました。
事業の成長性や医療ドメインへの興味もありましたが、振り返ってみると「この人たちと一緒に働きたい」と思えたことが、エムスリーを選んだ一番大きな理由だったのだと思います。

新卒PdMとして始まったデジスマでの挑戦
入社後はどのようにPdMとしてのキャリアをスタートしたのでしょうか
実は入社前のインターン期間から、現在担当しているデジスマのチームに参加していました。エムスリーのPdM育成では、山崎さんがよく話されている「まずホームランを打つ人を見なさい」という考え方があります。最初から大きな成果を求められるのではなく、経験豊富なPdMがどのように考え、意思決定し、成果につなげているのかを間近で学ぶところからスタートしました。
最初の1〜2か月は、ミーティングに参加しながら分からないことや気づいたことをひたすらメモし、それを1on1で解消していく毎日でした。実務としてはクエリ作成やアンケート作成、メール配信の準備など、小さな仕事を一つずつ担当していきました。その期間があったからこそ、プロダクトや事業への理解につながっていったと思います。
徐々にどのような業務を任されるようになったのでしょうか
少しずつ担当範囲が広がり、泉さんや山崎さんから業務を任せていただけるようになりました。2025年の上期は、受付や決済といったデジスマの主要KPI改善に集中的に取り組みました。機能を追加するだけではなく、ユーザーがどこでつまずいているのか、なぜその数字になっているのかを考えながら改善施策を進める経験は、PdMとして非常に大きな学びになりました。
下期に入ると、特定のテーマに向き合うだけでなく、デジスマ全体をより良くするための活動にも関わるようになりました。バックログの運用に加え、カスタマーサクセスや営業、オンボーディングチームとの連携など、プロダクトの枠を超えて事業全体を見る機会も増えていきました。学生時代から興味を持っていた「事業全体を見ながら価値を生み出す」という仕事に、少しずつ近づいている実感がありました。
新卒PdMとして働く中で感じたエムスリーらしさはありますか
一番感じたのは、想像以上に挑戦を任せてもらえる環境だということです。もちろん放任されるわけではありません。困ったときには相談できる環境があり、経験豊富なメンバーからフィードバックももらえます。それでいて「新卒だからここまで」といった制限を感じることはほとんどありませんでした。
自分が手を挙げれば挑戦する機会をもらえますし、その挑戦を支えてくれる人もいます。だからこそ、入社後の一年間は想像以上のスピードで成長できたと感じています。
一方で、任される領域が広がるにつれて、新たな課題にも直面しました。それが、PdMとしてチームをどう動かしていくかという課題です。
経験豊富な仲間たち、どうチームを動かすか
入社後、一番難しかったことは何でしたか
具体的な施策やプロジェクトよりも、一番難しかったのはリーダーシップの発揮でした。エムスリーのエンジニアは、世界トップレベルの技術者集団です。もちろん自分よりも経験も知識もある。それでもチーム全体を、よりユーザー価値や事業価値の高い方向へ導いていく必要があります。
当時は、「自分が何を言っても説得力がないのではないか」という感覚が強くありました。良いアイデアを出すことや正しい判断をすることばかりに意識が向きすぎていて、チームとしてどう成果を出すかという視点を十分に持てていなかったと思います。半年経っても、一年近く経っても、自分なりのリーダーシップを掴めている感覚はありませんでした。
その壁を乗り越えるきっかけはあったのでしょうか
転機になったのは、本当に偶然見た一本の動画でした。ある日、YouTubeでGEの元CEOであるジャック・ウェルチのインタビューを見つけたんです。ジャック・ウェルチといえば、大規模なリストラを行った経営者というイメージがあったので、非常に厳しい人物像を想像していました。
ところが実際の動画で目にしたのは、まったく違う姿でした。非常にエネルギッシュで人を惹きつける魅力があり、その中で語られていた「私のリーダーシップはチアリーディング型のリーダーシップだ」という言葉が強く印象に残っています。
それまでの自分は、リーダーシップとは自分が決めて周囲を動かすことだと考えていました。どちらかというと、自分の考えの正しさを証明しようとしていた部分もあったと思います。でも、その言葉を聞いたことで、本当に目指すべき姿は別にあるのではないかと考えるようになりました。
そこからどのように考え方が変わったのでしょうか
まず、自分がチームの中で最も良い答えを持っている必要はないと考えるようになりました。むしろ大切なのは、メンバーの知識や経験を引き出し、それぞれが力を発揮できる状態をつくることです。自分が正解を出すのではなく、チームとしてより良い答えにたどり着けるようにする。それこそがPdMの役割なのだと気づきました。
それ以前は、議論の場でもどこかディベートのような感覚がありました。自分の案を通そうとしたり、自分の正しさを示そうとしたりしていたと思います。でも本当に重要なのは、誰の案が採用されるかではなく、チームとして最良の選択ができるかどうかです。
今は、新鮮で重要な課題を見つけ、その課題に対してチームが最大限の力を発揮できる環境を整えることを意識しています。議論の質を高め、チームが出せる答えの水準を引き上げることこそがPdMの価値だと考えています。その考え方に変わってからは、自分自身も楽になりましたし、チームとのコミュニケーションもずっと良くなりました。
新卒でPdMとして働く中でさまざまな学びがありましたが、一番大きかったのは、リーダーシップとは人を動かすことではなく、人が力を発揮できる状態をつくることだという気づきだったのかもしれません。

ワイドオプション力と、選ばれるPdMへの成長
この一年で特に成長につながった経験は何でしたか
一番大きいのは、優秀なPdMのすぐ近くで仕事ができていることです。普段から泉さんを含むミーティングに参加し、週に何度も山崎さんと議論する機会があります。さらに隔週で代表の谷村さんに報告する場もあり、事業やプロダクトについて直接フィードバックをいただいています。
また、エムスリーでは希望すれば他のプロダクトや他のPdMの仕事を見ることもできます。週次のPdM定例では各プロダクトの成果や取り組みが共有されていて、自分の引き出しを増やす貴重な機会になっています。同じ会社の中でここまで事業のリアルな情報が共有されている環境は珍しく、それ自体が成長の大きな糧になっています。
特に影響を受けた方はいらっしゃいますか
直属の上司である泉さんからは大きな影響を受けています。泉さんは幅広い視点から物事を捉え、どんなミーティングでもその場で価値のあるインサイトを出されるんです。
なぜそんなことができるのかをずっと考えていたのですが、一つの答えとしてたどり着いたのが、圧倒的な「選択肢の広さ」でした。課題が出てきたときに、一つの解決策だけではなく複数のオプションを提示し、その中から最も成果につながる可能性が高いものを選び出していく。その姿を見ていて、自分は勝手に「ワイドオプション力」と呼んでいます。
PdMの仕事には、そもそも正解が存在しない問いも少なくありません。そんな状況でも、より良い選択肢を出し続けることでチームに貢献できるのだと学びました。今でも、納得できるまで選択肢を出し切ることを意識していますし、この力は今後も磨き続けていきたいと思っています。
チーム分割という出来事もあったそうですね
昨年の組織再編をきっかけに、PdMとしての役割について考えることがありました。ユーザーに選ばれるプロダクトを作ることだけでなく、メンバーに選ばれるチームを作ることも大切なのではないか、と感じるようになったんです。
当時、デジスマの組織は複数のチームに再編され、その中で新規事業へ異動するエンジニアもいました。異動したメンバーは新しい事業をゼロから作ることを楽しんでいて、それ自体は会社にとってとてもポジティブなことだと捉えていました。
その一方で「新規事業ではなくデジスマに残りたい」と思ってもらえるチームを、自分は作れていただろうか。そんな問いが自分の中に残ったんです。
受付や決済領域の改善など、担当していたKPIについては一定の成果を出すことができました。数字としても改善が見られたので「ヒットは打てた」という実感はあります。しかし、自分の中ではまだホームランを打てたとは思っていません。
事業に大きなインパクトを与える成果を生み出すこと。そして、ユーザーだけでなくメンバーからも選ばれるプロダクトやチームを作ること。その両方を実現できて初めて、本当に価値を生み出せたと言えるのだと思います。
AI時代に変わるもの、変わらないPdMの本質
AIの普及によって、PdMの仕事は変わってきていますか
AIによって仕事の進め方は大きく変わってきていますが、PdMという仕事の本質そのものはあまり変わらないと考えています。
僕はPdMの仕事を、ある施策がユーザーやビジネスにどれだけのROIをもたらすかを考え、最大化することだと捉えています。特にソフトウェア開発の世界では、AIによって開発コストが大きく下がりました。これまでコストに見合わなかった施策にも挑戦しやすくなり、届けられる価値の幅は確実に広がっています。
一方で、ユーザーにどんな価値を届けるのか、事業としてどんな成果につなげるのかという問いは変わりません。AIによって実現手段や選択肢は大きく増えましたが、その中から何を選び、どこに投資するのかを判断する重要性はむしろ高まっています。だからこそ「何を作るべきか」を考えることは、これからもPdMの中心的な役割であり続けると思います。
普段はどのようにAIを活用しているのでしょうか
PdMにおけるAI活用というと、コード生成の話がよく出てきます。自分自身はエンジニアとして特別強いタイプではないので、AIが生成したコードそのものに大きな価値を感じているわけではありません。
むしろ関心があるのは、プロダクトマネジメントを支援する使い方です。情報整理や論点整理、戦略考案、アイデア出しなど、意思決定の質を高めるための活用には大きな可能性があります。特に、ワイドオプション力を高めるという意味では、AIは非常に有効なツールです。自分だけでは思いつかない視点や仮説を提示してくれるため、選択肢の幅を広げる助けになります。
ただ、プロダクトマネジメントの現場には暗黙知も多く、コンテキストが十分に整理されていないケースも少なくありません。そのため、AIから本当に価値のあるインサイトを引き出す方法については、まだ試行錯誤を続けている段階です。
これからのPdMに求められる力は何だと思いますか
AIによって、定型的な作業や雑務に近い仕事は今後さらに減っていくと思います。その分、PdMにはより本質的な問いに向き合うことが求められるようになります。
ユーザーは本当は何に困っているのか。どの課題を優先して解決すべきなのか。その施策は事業にどんなインパクトをもたらすのか。そうした問いに向き合い続けることが、ますます重要になっていくはずです。
AIによって仕事が楽になる部分は確実にあります。しかし、本質的なプロダクトマネジメントの力が不要になるわけではありません。むしろ、価値を見極める力や意思決定する力は、これまで以上に問われるようになると感じています。
だからこそ、自分自身も単にAIを使いこなすだけではなく、何に価値があるのかを考え続けられるPdMでありたいですね。

肩書きは後からつく。次の代表作をつくる挑戦
エムスリーで活躍している人にはどのような共通点があると思いますか
共通する一つの型があるかというと、実はそうではないと思っています。
例えば泉さんは、圧倒的な選択肢の広さと、一人ひとりのメンバーに丁寧に向き合うことで信頼を集めるタイプです。一方で山崎さんは、事業を成長させるために一直線に前へ進んでいく推進力が強みです。ビジネス側で活躍している方々を見ても、それぞれまったく異なる強みを持っています。
だからこそ、「こういう人が活躍する」と一言で表すのは難しいですね。ただ一つ共通していると感じるのは、事業やプロダクトそのものへの関心の強さです。技術だけではなく、その先にいるユーザーや事業に興味を持ち、価値を生み出すことを楽しめる人は、この環境をより楽しめるのではないでしょうか。
今後の挑戦について教えてください
今後は、より広いマーケットに挑戦していきたいと考えています。学生時代に留学を経験したこともあり、以前から海外市場には強い関心がありました。将来的には海外展開にも関わりながら、より大きな市場で価値を生み出していくことが一つの目標です。
また、エムスリーにはこれまで数多くの代表的なプロダクトがありますが、その次の代表作と呼ばれるようなプロダクトを生み出したいという思いもあります。受付や決済領域の改善を通じて一定の成果を出すことはできましたが、自分の中ではまだ「ヒットを打てた」段階です。これからは事業そのものを大きく前進させるような、ホームラン級の成果を生み出していきたいですね。
エムスリーは成熟した企業だと思われることもありますが、実際には新しい事業やプロダクトが次々と生まれています。整った環境の中で与えられた仕事をこなすだけではなく、自分たちで事業をつくり、育てていける環境があります。だからこそ、自分自身もエムスリーのミッションである「テクノロジーを創造的に活用し、健康で楽しく長生きする人を1人でも増やし、不必要な医療コストを1円でも減らすこと」の実現に向けて、一つひとつ成果を積み重ねていきます。
最後に、学生やPdMを目指す方へメッセージをお願いします
特に優秀な学生の方であれば、多くの会社から選ばれる立場になると思います。その中で、技術力が高そうだから、有名な会社だからという理由だけで会社を選んでしまうと、本当に踏ん張らなければいけない場面で力が出せなくなることもあります。
大切なのは、自分がどの事業やプロダクトに情熱を持てるかです。できるだけ多くの会社を見て、自分自身とも向き合いながら、本気で取り組みたいと思えるテーマを探してほしいですね。若いうちはさまざまな挑戦を歓迎してもらえる時期でもあります。だからこそ、技術だけではなく、自分自身の考え方や物の見方も磨いていってほしいです。
また、PdMを目指している方には少し違うことをお伝えしたいです。自分自身も「PdMをやりたい」と言って入社しましたが本質的には、「事業やプロダクトをどう良くするか」を考え続ける人に、PdMという肩書きが後から自然についてくるものだと考えています。
実際、エムスリーにはPdMという言葉が一般的になる前から、山崎さんをはじめとして事業やプロダクトの成長に向き合ってきた方々がいます。後から振り返ると、それがPdMという仕事だったというだけです。
だからこそ、肩書きを目指すのではなく、まずは目の前の課題やユーザーに向き合ってほしいです。価値を生み出そうと試行錯誤する中で、PdMという仕事の面白さも見えてくるはずです。
